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サービスワンポイントアドバイス
11月に入ると、スタッドレスタイヤへの履き替え時期になりますので、今回は車体とホイールをつなぐ「ホイールナット」についてお伝えします。
スバル車で使用するホイールナット
ホイールナットにはいくつか種類がありますが、スバル車では主にテーパーナットを使用しています(一部車種は除く)。
「テーパー」とは、構造物の径が先端に向かって傾斜している(先細りになっている)形状を言います。
ナットとホイールの接触面がテーパー形状になっている事でナットを締め込んでいくとホイールがセンターに引き寄せられる為、安定した位置にホイールを取り付ける事ができます。
ナットとホイールの接触面が点ではなく面で接触する事で、取付ボルト(ハブボルト)の軸力が安定しナットが緩みにくくなります。
ホイールナットの形状について
スバル純正品と社外品のホイールナットを比べると、テーパー角度は60°で共通ですがテーパー部の面幅が違います。
ナットの大きさによっては、はみ出してしまう場合があり、またテーパーの角度が違うナットではテーパー部の面当たりが不均一になったり、ハブボルトの軸力が不安定になりナットが緩みやすくなってしまいます。
テーパー部が純正品ホイールより深くナットを締め込んでいくとナットの六角面頂点がホイールテーパー部分に干渉し、ホイールテーパー部がナットに削られて締まっていく状態となります。ナットとホイールのテーパー接触が不安定な状態に加え、削られる事でトルク不足や金属片がナット及びボルトのネジ部に入り込みナット脱着の際「かじり」現象が発生する可能性が高くなります。
以上の事から、ホイールナットとホイールのテーパー形状が合っていないとホイールナットを取り外しが出来ない、またはホイールナットが緩み最悪ホイールが脱落してしまう可能性があります。
お好みで社外品のホイールを装着する場合や、社外品ホイールのスタッドレスタイヤセットを装着する場合は、ホイールに適合したナットを使用するようにお願いいたします。