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東京スバル レーシング Rd.7
富士スピードウェイ
11月25日(土)〜26日(日)、
「TOYOTA GAZOORACING GR86/BRZ Cup 2023
プロフェッショナルシリーズ」のシーズン最終戦が
静岡県・富士スピードウェイにて開催されました。
88号車 東京スバルレーシングの井口卓人選手は
決勝レースでスタート直後の
1コーナーで多重クラッシュに巻き込まれ、
リタイヤとなりましたが、
ライバル車がノーポイントに終わった為、
GR86/BRZ Cup 2023 プロフェッショナルシリーズの
シリーズチャンピオンに輝きました。
テスト走行
富士大会にはチームリーダーに青梅店・杉山晴流と東村山店・梅沢佳幸を派遣し、シリーズシャンピオンがかかる大一番に挑みました。
富士大会の前にサスペンションやブレーキローターなどを新しい部品へ交換していますが、タイムへ結びつくかはテスト走行の感触次第となります。
11月23日(木)のテスト走行は3本。
気温が低い為、タイヤの使い方を含めバランスを見ながらマシンセッティングを煮詰めて行きましたが、サスペンションの感触が良くなかった為、急遽木曜日の走行後に前回大会で使用したサスペンションへ戻し、アライメント測定も行いました。
夕方から夜にかけ、風が強くなり屋外での作業は寒さとの戦いとなる中、杉山・梅沢の両メカニックは迅速に作業を行い、金曜日の専有走行に臨みます。
迎えた11月24日(金)の専有走行。
この日は専有走行の1本しか走行する時間がない為、昨日交換したサスペンションの状態を素早く見極める必要がありましたが、トップから僅か0.351秒差の12番手のタイムを出すことができ、感触は上々でした。
公式予選
11月25日(土)・どんよりとした雲が空を覆い、寒い1日となった予選。
タイヤの温め方が順位を左右する予選となる中、井口選手は開始8分程が経過してからコースへ入ります。しかし、1周目にタイヤを温めながら走行していた際に思っていたよりもグリップせず、大きくラインから外れてしまった事が影響し、アタックラップでもタイヤの状態が今一つとなってしまいます。
結果は、2分00秒680で17番手となり、シリーズチャンピオンに向けて厳しい位置からのスタートとなります。
決勝レース
11月26日(日) 今シーズン最後の決勝レースを迎えます。
ライバル車が4番手からスタートすることを考えると、ポイント圏内(10位以内)に入り、自力でポイントを獲得することが必要となります。
井口選手も「とにかく前に出る事だけを考えて攻めます」と決勝前に意気込んでいました。
予選後、保管されていた車両が保管解除となりテントへ戻ってきた為、杉山・梅沢もマシンの最終チェックを行い、あとは井口選手に託します。
そして迎えたスタート…
これまでの中で一番と言えるほど、抜群のスタートを決めた井口選手は勢いよく1コーナーへと進入します。しかし、その前方では1台スピンしたマシンが横を向いて立ち往生しており、その影響で複数台がコースアウトや接触が起きていました。
そして、その中に井口選手も巻き込まれ、行き場がなくなり前方のマシンへ衝突。
前方部分を大破してしまい、走行不能でリタイヤとなってしまいました…
このリタイヤにより最終戦はノーポイントとなり、シリーズチャンピオンの行方はこの時点で2位を走行していたライバル車が7位以下で終えることが条件という非常に厳しい状況となってしまいます。
ところが、その直後に1コーナーで起きたスピンを誘発したと判断されたライバル車に対し、ドライブスルーペナルティが出されます。一度、速度制限のあるピットへ入り、再びコースへ戻る必要があるドライブスルーペナルティは、大混戦のGR86/BRZ Cupレースでは致命的なペナルティとなります。案の定、ペナルティを消化したライバル車は28番手に後退。その後、数台をかわすことは出来たものの、チャンピオンに必要な6位以内までには届かず、ノーポイントとなり、井口選手のシリーズチャンピオンが確定しました!
まさに地獄からの天国で輝いたシリーズチャンピオンですが、これまでの6戦で着実にポイントを積み重ねていた井口選手と車両トラブルは一度もなく、堅実な整備を行い送り出していたメカニックとのチーム一丸で掴み取ったチャンピオンでした
これまで1年間応援していただき、本当にありがとうございました!