2024年9月11日（水）

前日の水曜日に東京から岡山へ移動し、この日からサーキット入り。
通常は、事前に研修を行い、マシンの調整を行ってからサーキットへ入りますが、今回は日程が合わず、サーキットでの研修となりました。
今回東京スバルが派遣したメカニックは、イスラム アサドル（田無店）と冨田 洋平（立川重整備センター）です。
アサドルは昨年度も東京スバルレーシングメカニックとして、開幕戦のＳＵＧＯ大会に参加。経験値がある中で今回が２度目の派遣となります。一方、冨田は昨年度の選考会には残念ながら漏れ、悔しい経験をした中で挑んだ今シーズンの選考会を見事に突破。晴れて今大会に派遣されました。この2名に、全国ディーラー派遣から田中 蓉子（大阪スバル・和歌山店）を加えた3名で井口 卓人選手の車両を整備・サポートしていきます！

メカニックにとって、限られた整備しかできない予選・決勝よりもテスト走行を行う木曜、金曜に大きな仕事があり、メカニックとして経験値を上げるチャンスとなります。
派遣されたアサドル、冨田、田中の3名はこのチャンスの中、少しでもタイムが縮まる様に、明日に向けた整備を施し、この日は終了となりました。

ここで東京スバルレーシングメカニックに今大会の意気込みを聞いてみました！

2024年9月12日（木）

週末の予選と決勝に向けて、この日は大事なテスト走行となります。
主には、前戦の十勝でデビューしたブリヂストンのニュータイヤに対してのセッティングをタイヤに厳しい岡山国際サーキットでどう出すかが焦点になります。

この日は、研修ということもありアライメントの測定や調整、オイル類の交換、各部のトルクチェックなどの点検を行い、終了となりました。
日中も気温が上がり、残暑が厳しい中での整備となりましたが、途中で大雨が降るなど、前回大会に続き、天候に振り回されそうな予感です・・・。

そして、この日も夕方から大雨となり、連日天候に悩まされるレースウィークです・・・。

2024年9月13日（金）

この日は、朝８時から最後のテスト走行があるため、早くからサーキットに入りました。
レースウィークに入り、いつもと違い少々流れが悪い感じではありますが、お昼の専有走行でしっかりとタイムを出し、明日の予選に挑みたいところです。

そして迎えた専有走行でしたが、1分47秒426の21番手とタイムが伸び悩んでしまいます・・・。
これまで参戦した中では、専有走行でも公式予選でもトップ10以内を常にキープしていたのですが、
今回は歯車が噛み合わない状態が続いてしまいます。
何とか明日の予選を少しでも速く走行するために、専有走行後もメカニックが懸命に作業を行いました。

2024年9月14日（土）

そして、マシンの調子が読めないまま予選の朝を迎えます。

今シーズンはこれまで、予選開始とともに一番でコースに入り、タイムアタックをしていましたが、
今回はすぐにコースに入らず周りの状況を見ながら、しばらく様子を見ます。
そして、予選も終盤に差し掛かったところで、いつものように久保選手とともにコースイン。
たった1周のタイムアタックに全てをかけます。

アタックラップに入り、これまでの不調が嘘の様に、セクター１、セクター２ではトップ６に入るほどのラップを刻みながらアタック後半へと向かいました。

ところが、最終のセクター３でエンジンの不調を感じた井口選手は、アタックをやめ、惰性でホームストレートに戻ってくる予期せぬ事態となります。
結局、ホームストレート上でマシンから降り、タイム計測は終了。
予選通過基準タイムがクリア出来ないとともに、エンジンのトラブルの修復が見込めずリタイヤ届けを提出したため、残念ながら岡山大会はノーポイントという結果となりました・・・

2024年9月15日（日）

決勝は、チームタクティとして千葉スバルレーシングのサポートに回り、久保選手をサポートしました。

予選16番手からスタートした久保選手は、7位グループの集団に追いつき、バトルを繰り広げましたが、最終的には11位でフィニッシュ。ポイント獲得には僅かに及ばず、悔しい結果となりました。

さらには、シリーズランキングトップの選手が今大会も優勝を飾り、ビッグポイントを加算したため、シリーズ2位の井口選手との差は39ポイントとなり、シリーズ連覇は非常に厳しい状況に追い込まれてしまいました。
それでも、僅かな希望がある限り、残りの２戦を全力で挑みたいと思いますので、引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。