SUBARU最新版のアイサイトに搭載されている「前側方レーダー」について、ご注意いただきたいポイントをご紹介します。

前側方レーダーの検知について

レヴォーグ/レイバック（VN）、レガシィ アウトバック（BT）、クロストレック/インプレッサ（GU）にはフロントバンパー内部に前側方レーダー※が装着されており、前側方の車両認識を行いレーダーからの車両認識状態のデータをステレオカメラに送信しています。レーダーについて以下の事が注意として挙げられます。

1. 前側方レーダーは、以下のような状況では有効に検知しない恐れがあります。

• 大雨、霧、雪、砂嵐等の悪天候のとき。
• 氷雪、泥等がフロントバンパーに付着したとき。
• 前側方レーダー周辺のフロントバンパー表面および裏面に傷、変形があるとき。
• 検知範囲に入る他車と、自車の速度差が大きすぎるとき。
• 停止状態から発進した際に、検知範囲に他車が存在し続けたとき。
• 急勾配の上り、下りが連続した坂道を走行しているとき。
• 水たまりなど、濡れた路面を走行するとき。
• 複数台の他車が、狭い間隔で連続して接近するとき。
• 検知範囲に入る他車と、自車の速度がほとんど等しいとき。
• 自車と隣車線の他車との車高の差が大きすぎるとき。
• センターインフォメーションディスプレイの「プリクラッシュブレーキON/OFF」
  設定画面でOFF操作した直後。
• 車線幅が広く、隣車線の他車が自車より遠くの方に寄って走行しているとき。

2. 前側方レーダーは、以下のような車両や、車両以外のものを
検知対象としないが状況によっては検知することがあります。

• 対向車。
• 小型の二輪車、自転車、歩行者など。
• 同一車線を走行する後続車。
• ガードレール、壁、標識、駐車車両などの静止物。
• 車線幅が広く、隣車線の他車が自車より遠くの方に寄って走行しているとき。

前側方プリクラッシュブレーキはあらゆる状況で衝突を回避するものではありません。
出会い頭衝突の回避、あるいは被害を軽減することを目的としていますが、条件により、止まりきれないことや作動しないこともありますのでご注意ください。

前側方レーダー付近の補修について

前側方レーダー付近の補修についても注意があります。

画像の色の付いている部分は大まかですが、修理禁止エリアになります。

下記の場合にはフロントバンパー交換、及び前側方レーダーエーミング（調整）作業が必要になりますのでご注意ください。

• 修理禁止エリア内のフロントバンパー表面および裏面に、大きさに関わらず
  衝突痕、へこみがある場合。
• 修理禁止エリア内のフロントバンパー表面および裏面に、大きさに関わらず
  バンパー樹脂にえぐれ（樹脂部が削り取られている傷）がある場合。
• 修理禁止エリア内のフロントバンパー表面および裏面に、大きさに関わらず
  割れがある場合。

ご不明点・修理のご相談はスタッフへお気軽にご相談ください。